オーク住吉産婦人科 小畠培養士長インタビュー

今回の胚培養士インタビューは大阪のオーク住吉産婦人科の培養士長、小畠美智子さんにお話を伺いました。オーク住吉産婦人科は成長めざましい不妊治療に特化したクリニックです。

さあ、どんなお話が飛び出てくるのか楽しみですね。
それではインタビューをどうぞ!

培養室の様子(顕微授精の様子)

●培養士になったきっかけを教えてください。

前職は、健診センターで臨床検査技師として勤務したのち、大学病院で血液疾患の研究助手をしていました。当院に就職するまでは、培養士という仕事は知りませんでしたが、とても興味深く、是非やってみたいと思い、始めました。

●培養士になられて何年くらいですか?
13年です。

●培養士のやりがいはなんですか?
培養士の仕事は、本当に大変ですが、ずっと頑張ってきた患者さんが妊娠したときは最大の喜びです。そこがやりがいになっていますね。

●培養士をやっていて1番大変なことはなんですか?
命を預かっているので、ひと時も気を抜けないことですね。
業務において集中力を保てるよう、常に身体のコンディションを整えるようにしています。

●勉強することが求められる仕事だと思いますが、自己研鑽や自己啓発は?
ASRM(米国生殖医学会議)など海外の学会に参加し、新しい情報を収集して、最先端の技術を日々の培養室業務に取り入れています。また、情報収集のみならず、当院での研究結果を国内外の学会で積極的に発表しています。

●自分の得意なことやこだわりはありますか?
出来るだけ、患者さんが行き詰らないように選択肢を増やしています。体外受精の際に精子がいなかったときは卵子凍結を薦めたりします。一般的な治療法で難しい患者様は、新しい治療法を提案したりしています。

●患者さんと培養士が接する機会はありますか?
培養の説明は培養士が行います。卵子や精子のことも一つ一つ説明することがありますし、電話でも対応しています。患者さんとの距離は結構近いです。

●よくある代表的な質問はなんですか?
培養のことが主です。卵子がなぜ育たなかった?なぜ受精しないの?とかですね。
胚の発育については医師に聞かれることが多いですね。

培養室の様子(培養器)

●今は、培養士は何人ぐらいいるんですか?
14人です。

●14人のマネージメントはどうされているんですか?
培養士の業務には、失敗の許されない、難しい細かい作業がたくさんあります。非常に高度な技術と知識が要求されるため、日々のトレーニングと経験が欠かせません。一人前になるには何年もかかります。培養室を再現した「エデュケーションセンター」で、新人のトレーニングに力を入れています。

●今も先進的なことをさていますが、今後のビジョンは?
患者様と今よりもっと近い距離で仕事がしたいです。周期中以外で患者様とゆっくり話ができる機会がまだ少ないので、今後は培養士外来等もできたらいいと思っています。

●最後にこれだけは言っておきたいことはありますか?
不妊のことは、誰にも相談できない患者様も多いと思います。
私自身も実は、体外受精の経験者です。経験者として話せることもあるので何かあったら相談して欲しいです。悩んでいる時間がもったいない、思い立ったらできるだけ早く来ていただけたらなと思っています。

●まとめ
小畠さんのお話を伺っていると仕事のハードさや新しい事への取り組みなど、かなりタフな仕事だなと感じます。その状況で13年も仕事が続いているのは、それを上回るやりがいや自分の体験を通した患者さんへの貢献を使命とされているんだなと思いました。

このような縁の力持ちがいるから、不妊治療が進化し、成績を向上させることが出来るのだと思いました。

今回もお忙しい中、お時間を頂戴し、有意義なお話をして頂きましたことをこの場をお借りして、心より感謝申し上げます。

<関連サイト>
オーク住吉産婦人科
http://www.oakclinic-group.com/sumiyoshi/sumiyoshi.html

モバイルバージョンを終了